盆栽 季節の手入れ ~ケヤキ・葉刈り編~/ saika bonsai 彩花盆栽教室 埼玉 東京 表参道

盆栽 季節の手入れ ~ケヤキ・葉刈り編~ ということで

 

本日はスタッフの竹川が盆栽町本店から

この時期ならではの盆栽園での作業をご紹介します^^

 

イベントが続き、この盆栽の手入れを紹介するコーナーもこの回(→2017/03/14/盆栽の植え替え適期)以来

久しぶりの投稿となりますが、その後、皆様のお持ちの盆栽はお元気ですか?

 

今回は雑木の盆栽に必要な手入れ『葉刈り』についてお話ししたいと思います^^

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5月は葉が青々と生い茂る季節になってきましたね!

 

成長力がグングンと旺盛になる季節であるため、盆栽のイキイキとした姿が楽しめる反面、

何もしないままでいると、全体のサイズ感はミニチュアであるにもかかわらず

葉がいわゆる「普通のサイズ」の大きさになってしまいます。

 

盆栽の樹に「普通のサイズ」の葉とは、具体的にどのような状態のことを指すのでしょうか?

そこで、雑木の代表格でもある「ケヤキ」を例にとってみてみたいと思います。

 

ケヤキという樹は、皆様も街路樹等で普段よく目にしている樹種であるかと思います。

清香園のすぐ近くにも、立派な”普通サイズの”ケヤキの木が生えています。

 

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この見上げるような大木感を何十分の一のサイズ感で

楽しむものが盆栽ともいえるでしょう。

 

この木の葉っぱを手に取るとこのような大きさです。

 

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テントウムシ君がをびっくりさせてしまいました。

 

では、この葉が盆栽のケヤキについてしまうとどのようになるのでしょう?

葉っぱを一枚頂いて実際に見てみました。

 

すると・・・

 

遠近感を使っているわけではありません。横一列に並べた状態です。

遠近感を使っているわけではありません。横一列に並べた状態です。

どうでしょうか?

幹や株、鉢を含めた全体のバランスとが

かなり不釣り合いな見た目になってしまいます。

実際には、盆栽のケヤキは地植えのものとは違い、
大きく葉を出す力を抑制されている為
ここまで葉が大きくなることはありません。
しかし、ここまではいかなくとも葉をそのまま茂らせてしまうと
葉がどんどん大きくなってしまいます。
そこで今の時期、園内でよく見られる光景が「葉刈り」です。
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 作業はいたって簡単、葉を一枚一枚とってしまうだけです。
そうすることにより新しい葉を芽吹かせるのです。
すると葉は小振りになり、枝数も増やしていくことができます。
降り積もった葉の裏表が非常にきれいです。

積もった葉の裏表が非常にきれいです。

今の時期ならではの作業です。
ぜひご自宅の盆栽でもやってみてください!
秋にはとてもきれいな紅葉が楽しめますよ^^
【おまけ】
先日、小葉性(こばしょう)のとても珍しい苗木を入荷することができました。

名前の通り、より小さな葉が細かく出るタイプのケヤキです。

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このままではあまりおおきさがわからないと思います。

 

 

街路樹のケヤキの葉と大きさを比べてみると・・・

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同じ樹種とは思えない葉の大きさの違いですね(笑)

 

 

竹川

 

☆☆☆一人でも多くの方に盆栽の楽しさをお伝えしたいと思っております。

ご興味のある方は、こちらもご覧ください!☆☆☆

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