鎮魂の祈りを込めた松

みなさん、おはようございます。
昨日は、「趣味の園芸」の大先輩である柳生真吾さんに
お声掛けいただきまして、
「被災地に花を咲かせよう
 スイセンプロジェクトin仙台」
の会場にお邪魔してまいりました。
仙台七夕祭りで有名なサンモール一番町商店街にて
とても久しぶりに、真吾さんとトークショーをさせていただきました。
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真吾さんが震災後に活動をはじめられたスイセンプロジェクトですが、
その後関係者の方々の動きが共鳴しながら、
全国の皆さまからなんと11万個のスイセンの球根が
集まりました。
その球根を、東北地方太平洋岸の被災地にお配りし、
来年の春に花を咲かせよう…と!
そしていつか、海沿いを走る国道45号線を花の道にしていかれたら。
鎮魂の思いの込められた
プロジェクトです。
今後も、この活動は趣味の園芸テキストなどで
紹介があるかもしれません。
ご興味をもたれた方はぜひ柳生真吾さんの
ブログなどご覧ください!
そして、商店街でのトークショーの後、
津波被害にあわれた仙台荒浜地区へ伺いました。
…合掌せずにはいられない光景がただただ
広がっていました。
誰もがわが身の無力さを感じさせられる光景だと
思いますが、
その中でも地元の方々はご自宅での生活を再開されようとしていました。
野菜のハウスを直したり。
一度は津波にあったご自宅で元の生活を始められたり。
その荒浜地区で、心に残る一本の松に出会いました。
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背後が海側です。
海から600Mくらいのところ。
古い黒松が小さな祠を守っていました。
近くを通られた方のお話によると、
この祠は、学業の神様の弁天様を祀っているとのこと。
誰にも見られずにお参りできたなら、願いがかなうと、
受験生の守り神なのだそうです。
これからもずっと、地元の受験生を見守っていくよ、と
松と一体となった神様が語りかけてくるようでした。
そして、鎮魂の祈りをこめて、
合掌あるのみです。